理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
特集:筋力とトレーニング
呼吸筋力と増強
解良 武士
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2003 年 18 巻 1 号 p. 1-6

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抄録
呼吸筋力の測定には,最大口腔内圧を用いることが一般的である。最大口腔内圧は様々な因子で変化するが,肺気量の変化が最も大きな影響を及ぼす。この呼吸筋力の低下は肺胞低換気による高炭酸ガス血症を伴う低酸素血症の原因となるため,呼吸器疾患を持つ患者には重要である。呼吸筋力はいくつかの原因で低下するが,閉塞性換気障害と拘束性換気障害を例に取り解説する。呼吸筋力低下がもたらす症状を持つ患者にとってその改善は重要であるが,そのトレーニング方法についても紹介する。
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© 2003 by the Society of Physical Therapy Science
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