理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
18 巻 , 1 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
特集:筋力とトレーニング
  • 解良 武士
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    呼吸筋力の測定には,最大口腔内圧を用いることが一般的である。最大口腔内圧は様々な因子で変化するが,肺気量の変化が最も大きな影響を及ぼす。この呼吸筋力の低下は肺胞低換気による高炭酸ガス血症を伴う低酸素血症の原因となるため,呼吸器疾患を持つ患者には重要である。呼吸筋力はいくつかの原因で低下するが,閉塞性換気障害と拘束性換気障害を例に取り解説する。呼吸筋力低下がもたらす症状を持つ患者にとってその改善は重要であるが,そのトレーニング方法についても紹介する。
  • 長澤 弘
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    日常生活活動における筋力を考えていくうえで,筋力低下の原因の一つである長期臥床による廃用性筋萎縮,微少重力下での宇宙飛行士の筋萎縮など,筋の生理学的な側面を復習する。また日常生活活動の中における筋活動量という観点から,健常成人の場合および加齢による影響,整形外科疾患患者,脳血管障害患者等を通じ,理学療法に関連する論文の中から,臨床的理学療法手段の一つとして考慮すべき示唆に関してレビューする。
  • 岡西 哲夫
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 15-21
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    運動療法(therapeutic exercise)は,文字どおり「治療として運動を処方する(exercise of therapy)」ことである。従来,身体運動は,関節運動とか,筋力増強運動というように要素的にとらえられてきたきらいがある。しかし,リハビリテーション医療は“システムとしての解決”つまり,新しいシフト(体制)を構築し,その新しい合理的な体制で,運動療法を行なうことによって,患者の生活を再建させていくことである。このような視点から,筋力増強運動のとらえかたとして重要なことは,“課題はシステムである”ことの認識と,筋力とパフォーマンス(日常行動)との関連において,運動学習からの視点をもつことである。その中で,運動学習の要素をいかにデザインすれば,治療効果が上がるかを考えることが重要となろう。
  • 秋山 純和
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    理学療法士が対象者に基本動作・日常生活動作などの動作を誘導し,また,練習させることは,筋力トレーニングに繋がっているものと考えられる。PNFは,理学療法士が対象者に直接触れて誘導・抵抗を与える方法であるが,PNFの修得にやや時間がかかることも否めない事実である。本論では,筋収縮の増大および協調性改善について基本技術,特殊技術とその応用について解説した。
  • 福井 勉
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    動作分析は理学療法の核であるが,スポーツ障害においては特に重要である。それは動きが原因で,スポーツ障害を引き起こすケースが多いからである。筋力評価や筋力トレーニングは重要ではあるが,スポーツ理学療法の一部に過ぎない。単関節筋と多関節筋,拮抗筋,共同筋などを含め,身体全体のパーツとして考えるべきであり,障害関節のみを考えるだけでは不十分である。トータルな評価,トータルなトレーニングが要求されていると考えるべきである。またスポーツ障害を引き起こした原因を追究するためにはスポーツ動作に対する「目」が必要である。筋力低下のみに目を奪われてはならない。
  • 浅川 康吉
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 35-40
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    生活機能病の克服や介護予防といった目標を重視する立場から,高齢者の筋力の評価やトレーニングの研究を進める視点について検討した。筋力の評価については,体重比で示された筋力が高齢期における神経・筋の機能低下を反映した指標となる可能性を論じた。日常生活活動能力と筋力との関係については,筋力の水準によって両者の関連の強さが異なる可能性を述べた。筋力トレーニングについては,筋力増強の方法について自験例の検討結果を紹介するとともに,その目標やリスクの重要性についても言及した。
  • 加辺 憲人
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 41-48
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    足は,身体の中で唯一地面に接して身体を支え,また身体の動きを誘導している。足趾・足底機能は,見逃してはならない評価項目の一つであり,高齢者の転倒予防としてのみならず,障害予防としても着目していく必要がある。
  • 齋藤 昭彦
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 49-53
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    骨格筋の生体における機能を理解する上では,骨格筋のマクロおよびミクロ構造に関する基礎的な知識が必要である。また,それらの骨格筋を構成する各構造が生体においてどのように機能しているかに関して整理することが有用である。本稿ではまず最初に骨格筋の構造を復習したのち,骨格筋の構築学的要素がどのように筋の機能や特性を決定しているかについて述べる。
研究論文
  • 山本 大誠, 奈良 勲, 岡村 仁, 藤村 昌彦
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 55-60
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    現在,国内では統合失調症者を対象としたリハビリテーション医療における理学療法はほとんど確立されていない。理学療法は基本的に身体的健康を回復,維持するために欠かせないものであるが,身体的健康は精神保健に対しても多大な寄与をなし得るものである。本研究の目的は統合失調症者12名に対して毎週1回,12週間の理学療法介入を試み,その有効性について検討することである。この結果,Body Awareness Scale(BAS) の「身体能力に関する項目」とPositive and Negative Syndrome Scale(PANSS)の「陰性尺度」および「総合精神病理尺度」において理学療法介入群に有意な値の変化が認められた。以上の結果より,統合失調症者に対する理学療法は身体面と精神面の両面において有効である可能性が示された。したがって,精神科領域のリハビリテーション部門において理学療法を導入し,他職種と連携して取り組んでいくことが望ましい。
  • 村田 伸, 溝田 勝彦
    原稿種別: なし
    専門分野: なし
    2003 年 18 巻 1 号 p. 61-66
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/05/01
    ジャーナル フリー
    この研究の目的は,学生が求める教員のリーダーシップ行動とその特徴を明らかにすることである。調査対象は本校理学療法及び作業療法学科全学生で,第1次調査において,学生が求める教員の日常行動406項目が明らかとなった。さらに,第2次調査では1次調査で得られた教員の行動を重要度により分析し,その特徴が明らかになった。学生が求める教員の行動は「授業の内容や方法に関する項目」と「教員の基本的態度や心構えに関する項目」に大別され,前者では授業内容で重要な箇所を明確にし,その説明には教授媒体を有効に用いることが特に求められていた。その他「興味を引く授業をする」「一方通行的な授業をしない」など授業を成功させるための重要な行動が挙がっていた。学生が望んでいる教員の行動は,日本医学教育学会監修の「医学教育マニュアル」の内容と類似したものが多く,今後の学生との関わりの中で参考にすべき行動だと考える。
feedback
Top