理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
特集:高齢者のリハビリテーション
転倒予防に対する理学療法
小松 泰喜
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2004 年 19 巻 3 号 p. 183-188

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抄録
1.平成9年(1997年)12月に日本で初めての事業として,東京厚生年金病院健康管理センターに「転倒予防教室(以下,教室)」は開設された。2.転倒予防への理学療法士の役割は,参加者が日常生活の中で「普段が大事」であることを再認識できるように,自宅で継続できる基礎的な運動指導を実践し,また「教室」では,丁寧にわかりやすい指導をするように心掛けている。3.10 m全力歩行時間は転倒回避能力の指標の一つと共に大腿骨頚部骨密度と関連する指標の一つとして,フィールドワークや施設入所者の評価・指導に役立てられる可能性がある。4.高齢化に伴い,ソフトとしての運動・生活指導とともにハードとしての杖の選び方と使い方,さらには家屋環境の整備について指導を今後積極的にしていく必要性がある。
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© 2004 by the Society of Physical Therapy Science
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