理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
徒手筋力計を用いた経時的筋力測定
-多発筋炎・皮膚筋炎患者に対する3動作総和筋力の応用-
佐々木 賢太郎千田 益生木下 篤森 剛士築山 尚司太田 晴之上松 尚代石倉 隆
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 21 巻 2 号 p. 109-114

詳細
抄録

本研究は,独自に考案した徒手筋力計を用い,多発筋炎8例,皮膚筋炎1例(平均44.8歳,男性3例,女性6例)の頸屈曲,肩関節外転,および下肢伸展挙上筋力の3動作筋力を経時的に測定した。その結果,3動作の総和した筋力は,全例においてクレアチンキナーゼと相関関係を認めた。このことから,3動作の総和筋力は,個人の全身筋力として反映することができ,さらに継時的な測定結果は多発筋炎・皮膚筋炎の病勢を反映するため,急性期のリハビリテーションにおいてその評価と治療効果判定を行う上で有用であることが示唆された。

著者関連情報
© 2006 by the Society of Physical Therapy Science
次の記事
feedback
Top