抄録
本研究は,高齢者の簡易下肢機能評価法として紹介された下肢荷重力測定について,下肢筋力や坐位保持能力との関連性から,その測定値が示す意義について検討した。対象としたのは健常成人31名(男性12名,女性19名,平均20.4±0.6歳)であり,下肢荷重力,下肢筋力,坐位保持能力を測定した。相関分析の結果,それぞれに有意な正相関が認められ,下肢荷重力は下肢筋力のみならず,坐位保持能力をも密接に反映していることが示唆された。このことから,下肢荷重力は,下肢ならびに体幹機能を総合的かつ定量的に評価できる簡易機能評価法として,臨床応用できる可能性が示唆された。