理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
長期臥床高齢患者の骨密度と理学療法におけるリスクマネージメントについて
山田 和政山田 恵伊藤 倫之塩中 雅博植松 光俊
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2006 年 21 巻 3 号 p. 205-208

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抄録

長期臥床高齢患者の理学療法におけるリスクマネージメントを骨密度の観点から検討した。70歳以上の長期臥床患者33名(寝たきり群)と大腿骨頚部骨折患者29名(骨折群)を対象(すべて女性)に,踵骨の音響的骨評価値を測定し,比較した。寝たきり群は,骨折群と比較して有意に低い値であった(p<0.001)。理学療法実施時,1) 臥床期間・年齢・体重(栄養状態)に関する情報を事前に収集し,2) 廃用性症候群と老化によって著しい骨密度の低下をきたしている事を念頭に置き,3) 転倒・転落はもちろん,それより小さな外力でさえも容易に骨折を引き起こす危険性を有している事を再認識して,プログラムを進めていくことが重要である。

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© 2006 by the Society of Physical Therapy Science
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