抄録
一側上肢から反対側下肢への影響を明らかにすることを目的に,健常男性25名を対象に,右上肢PNF屈曲-外転-外旋パターンの開始肢位,中間肢位,終了肢位で等尺性抵抗運動を施した。各運動中の両下肢伸展方向にかかる力をハンドヘルドダイナモメーターで測定した。左下肢伸展方向にかかる力は,右上肢終了肢位での等尺性抵抗運動が有意に高値を示した。右下肢伸展方向にかかる力は,上肢各肢位間で有意差を認めなかった。右上肢各肢位での等尺性抵抗運動では,すべて左下肢伸展方向にかかる力が有意に高値であった。一側上肢屈曲-外転-外旋パターンへの等尺性抵抗運動が,反対側下肢伸展方向の筋力増強のひとつの手段として応用できる可能性がある。