理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
アーチ高率の違いによる内外側方向における足圧中心位置の検討
三秋 泰一加藤 逸平
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 22 巻 3 号 p. 409-412

詳細
抄録

本研究の目的は,足アーチ高率と内外側方向における足圧中心位置の関係を検討することであった。20名の健常女性の足アーチ高率を測定し,足アーチ高率が11%以下の低い群(4名),11~15%の中等度群(8名),15%以上の高い群(8名)の3群に分け,それぞれの内外側方向における足圧中心位置を比較した。足アーチ高率は低い群で10.7±0.2%,中等度群で11.8±0.5%,高い群で16.7±1.2%であり,足アーチ高率は,低い群および中等度に比較して高い群が有意に高かった。内外側方向における足圧中心位置は,低い群および中等度群が高い群と比較して有意に内側へ偏移していた。これらの結果は,扁平足の評価において内外側方向における足圧中心位置が一指標となりえることが示唆され,足底板を作製する際,この足アーチ高率は,足底板の高さを決める指標に使用できると思われた。

著者関連情報
© 2007 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top