抄録
本研究では,回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟の導入効果を明らかにするため,開設前後における初発の脳血管障害患者316例(開設前群158例,開設後群158例)を対象に,基本属性,リハ実施時間,発症から入院までの期間(以下POA),Barthel Index(以下BI)の入院時,1,2,3ヶ月経過時の平均値と,各1ヶ月間の機能回復の伸びを示す ΔBIを比較した。基本属性は2群間で有意差を認めなかった。開設後群ではPOAが有意に短く(p<0.0001),リハ実施時間は有意に多く(p<0.0001),入院から最初の1ヶ月間の ΔBIが有意に増加した(p<0.05)。これらの結果から,回復期リハ病棟において発症早期に集中的リハを実施する効果は,入院から最初の1ヶ月間の ΔBIの増大に現れると考えられ,入院期間短縮につながる可能性が示唆された。