2008 年 23 巻 3 号 p. 407-411
〔目的〕サッカーにおける傷害は,コンタクトプレーに限らず,オフ・ザ・ボールのコンタクトのない状況下でも発生する可能性があり,本研究では,サッカーの試合中における移動動作の特徴を明らかにすることを目的とした。〔対象と方法〕先ず高等学校男子サッカー選手を対象に,試合の録画画像を用いてオフ・ザ・ボールの移動動作の様式分類を行った。次に各移動動作の実施状況を18名について調査・分析し,ポジション別に分けた3群間で比較検討した。〔結果〕移動動作の傾向およびポジション特性が明らかとなった。〔結語〕今後は各移動動作と傷害発生の関連性を検討し,傷害予防に継げることが課題である。