理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
姿勢変化に伴う腹横筋の作用
─上部線維と中部線維における筋厚の変化から─
吉川 幸次郎丸山 仁司
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2008 年 23 巻 4 号 p. 535-538

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抄録

[目的]腹横筋の上部線維と中部線維の活動の違いを検証することにある。[対象]健常男性34名。年齢22.8±3.1歳,身長169.4±21.0 cm,体重68.1±18.8 kgである。[方法]背臥位,立位,爪先立ち位のそれぞれの姿勢で腹横筋の上部線維と中部線維を超音波画像診断装置で撮像し,その筋厚を測定して比較した。[結果]上部線維と中部線維との筋厚は有意に異なった(p<0.05)。また,姿勢間の比較では,背臥位と爪先立ち位との間には有意差が認められた(p<0.05)。一方,背臥位と立位,立位と爪先立ち位との間には有意差は認められなかった。[結語]この結果は上部線維が胸郭を固定する役割を有するという先行研究を支持する。背臥位から立位さらに爪先立ち位と不安定な姿勢になるが姿勢を安定させるため上部線維が活発に働き胸郭を固定することで安定した姿勢を維持していると考えられる。

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© 2008 by the Society of Physical Therapy Science
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