理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
PBLテュートリアルの自己学習達成レベルとグループ学習達成レベルとの比較
鈴木 学細木 一成福山 勝彦郭 丹橋谷 美智子安村 寿男二瓶 隆一木村 哲彦丸山 仁司
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2009 年 24 巻 1 号 p. 59-64

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抄録
〔目的〕本研究はPT学生にProblem-Based-Learning(PBL)テュートリアルを実施し,自己学習達成レベルとグループ学習達成レベルの比較検討をした。〔対象と方法〕2007年の1~3学年の学生120名に対してPBLテュートリアル施行直後,15項目からなるアンケート表にて自己学習達成レベルとグループ学習達成レベルについて調査した。〔結果〕全学年で自己学習達成レベルとグループ学習達成レベルに程度の差はあるが,同一項目が類似した結果となった。特に問題の発想と学習項目の抽出,学習計画の立案と実行に比較的低い傾向がみられた。全学年の総合評価において自己学習達成レベルはグループ学習達成レベルに比べて低い評価で,両者の間には有意差がみられた。〔結語〕PBLテュートリアルは臨床を想定した学習が可能であり,学生が効果的な臨床推論を獲得するにはグループ学習の必要性が再認識された。
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© 2009 by the Society of Physical Therapy Science
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