抄録
[目的]本研究は,地域在住高齢者の身体組成と運動習慣の定着,日常生活における様々な活動状態との関連を検討することを目的として行った。[対象]東京都在住の70歳以上の高齢者108名(平均年齢75.6±4.0歳)であった。[結果]BMIと体脂肪率から,肥満群,かくれ肥満群,非肥満群に分け,3群間の比較を行った。肥満群は非肥満群と比べて,運動習慣,活動状態が定着していない者が有意に多く認められた。かくれ肥満群は非肥満群と比べて,有意に膝伸展筋力が弱く,Timed up and Go Testが遅く,転倒している者が多くみられた。[結語]地域在住高齢者において,肥満者は,身体機能は維持されているものの,運動の習慣がないことが示された。また,かくれ肥満者は,身体機能が低く,転倒の危険性が高いことが示された。