理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
静止立位時の足趾接地状態が歩行に与える影響
長谷川 正哉島谷 康司金井 秀作沖 貞明清水 ミシェルアイズマン六車 晶子大塚 彰
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キーワード: 浮き趾, 足底圧中心, 歩行
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2010 年 25 巻 3 号 p. 437-441

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抄録

〔目的〕浮き趾が歩行中の足底圧に与える影響について調べることを目的とした。〔対象〕健常成人女性104名に対し静止立位時の足趾接地状態の評価を行った結果から,浮き趾群20名および完全接地群15名を実験対象として抽出した。〔方法〕浮き趾群および完全接地群に対し歩行中の足底圧の計測を行い,足趾および前足部の荷重量,足底圧軌跡の軌跡長を抽出し比較検討した。また軌跡の特徴を分類し比較検討した。〔結果〕完全接地群と比較し浮き趾群では,足底圧軌跡長,足趾荷重量が小さく,足底圧軌跡が足趾まで到達しないことが確認された。〔結語〕浮き趾群では足趾による安定した支持基底面の形成ができず,歩行中の重心の前方移動が困難であること,および中足骨頭部に荷重が集中し,足部のアライメント異常につながる可能性があることが示唆された。

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© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
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