理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
関節固定後に最大可動域運動で生じる抵抗力とその要因の検討
─ラット足関節を用いた実験的研究─
中平 剛志沖 貞明小野 武也金井 秀作大塚 彰
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キーワード: ラット, 制限因子, 抵抗力
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2010 年 25 巻 4 号 p. 583-588

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抄録
〔目的〕関節固定後の関節可動域制限において最大可動域運動で生じる抵抗力を測定し,その要因を明らかにすることである。〔対象〕10週齢のWistar系雌ラット18匹を使用した。〔方法〕両足関節をギプス固定し1,2,4週間固定した。各固定期間終了後にギプスを除去し,その後に皮膚切除を施行した。右側では最大背屈させるのに必要な抵抗力を測定し,左側では足関節底屈筋群切離後に同様の抵抗力を測定した。〔結果〕抵抗力は両側において固定1週間で急増し,固定期間の延長に伴い漸増した。要因としては,筋因子のみならず関節因子も関与していることが明らかとなった。〔結語〕4週までの固定期間においては,最大可動域までの関節運動には関節因子が大きく関与していることが明らかとなった。
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© 2010 by the Society of Physical Therapy Science
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