理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ショルダーバックの習慣的な使用側と体幹側屈運動の非対称性
河野 英美宇野 彩子北浜 伸介
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2011 年 26 巻 1 号 p. 61-64

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抄録

〔目的〕本研究は,ショルダーバッグを使用した立位における体幹可動性を“習慣的に携帯している側(習慣使用側)”と“習慣的に携帯していない側(非習慣使用側)”で比較し,習慣使用側と体幹側屈運動(LB)との関連を検討した。〔対象〕健常人10人(年齢20.1±1.5歳)とした。〔方法〕3次元動作解析装置を用いて,ショルダーバッグ使用下立位での体幹可動性を測定し,左右で比較した。LB時の可動性も左右で比較し,習慣使用側との関係について検討した。〔結果〕習慣使用側では下部体幹の対側側屈及び後方傾斜の増大が見られた。LB時下部体幹可動性は習慣使用側と対側への側屈可動性の増大が認められた。〔結語〕下部体幹側屈可動性の非対称性が問題となるような腰痛患者や,腰椎後方傾斜により不安定性が惹起されるような症例に対し,ショルダーバッグ携帯下での立位保持時の注意や指導が必要であると考えられた。

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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