理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
虚血再灌流後に起こる骨格筋の変化
―ラットによる実験的研究―
梅井 凡子小野 武也十河 正典沖 貞明大塚 彰大田尾 浩梶原 博毅武藤 徳男
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キーワード: 虚血再灌流, 浮腫, 筋萎縮
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2011 年 26 巻 2 号 p. 191-195

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抄録

〔目的〕虚血再灌流後の骨格筋の状態を経時的に確認すること.〔対象〕8週齢のWistar系雌性ラット41匹を7群に振り分けた.群わけは正常群と再灌流時間の異なる6群とした.〔方法〕駆血圧300 mmHg,駆血時間90分間で右大腿に駆血を行い異なる時間再灌流を行った.筋萎縮評価にはヒラメ筋相対体重比とヒラメ筋線維横断面短径を用いた.〔結果〕正常と比較し,ヒラメ筋相対体重比は再灌流時間が96時間群で,ヒラメ筋線維横断面短径は再灌流時間が72時間群で,それぞれ有意に減少していた.〔結語〕骨格筋において虚血再灌流後には浮腫が発生するとともに筋萎縮も発生していることが確認できた.

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© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
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