2011 年 26 巻 5 号 p. 637-640
〔目的〕PNFの基本技術による短期的持続効果を反応時間(RT)を用いて検討した.〔対象〕健常成人(男子40名)とした.〔方法〕座位と背臥位での肘を曲げながらの屈曲─内転─外旋PNF実施群,肘の運動群,安静群の実施前後の肘の屈曲運動による測定を時間を追って行い,その持続効果をRTを用いて検討した.事前,直後から5,10,15,20,30分後までの7回を測定し検討した.〔結果〕座位,背臥位ともにPNF実施群は実施前との間に20分後までRTの短縮を認めた.肘の運動群,安静群において有意差は認められなかった.〔結語〕姿勢に関わらずPNF実施群において20分間の持続効果が得られたことは理学療法技術の応用として有用と考える.