理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
車いすテニス選手のスポーツ障害に関する調査
木村 大輔岩田 晃川﨑 純島 雅人奥田 邦晴
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 26 巻 5 号 p. 631-635

詳細
抄録

〔目的〕2009年度の大阪国際車いすテニストーナメントのメディカルサポート(以下MS)における障害調査から,車いすテニス選手のスポーツ障害の特性を明らかにする.〔対象〕MSを利用した車いすテニス選手53名とした.〔方法〕記録表を用い,車いすテニス選手の原疾患,障害部位,疼痛動作と疼痛部位についてMSの結果から集計を行った.〔結果〕一般テニス選手は肘関節障害が多いと報告されているが,車いすテニス選手では,障害部位の総件数のうち55%に肩関節障害を認めた.疼痛動作に関して,サーブ動作が最も多く,特にフォワードスイング相に多く認められた.〔結語〕車いすテニス選手にとって,サーブ動作は肩関節に負担の大きい動作であることが示唆された.

著者関連情報
© 2011 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top