理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ファンクショナル・リーチを用いた姿勢最適化トレーニング
—Internal Focus of Attention教示とパフォーマンスの知識との組合せによる運動学習への効果—
鈴木 博人大柄 亨木村 裕鴫原 ゆう季柴田 宝子星 杏奈明庭 圭吾藤澤 宏幸
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 27 巻 3 号 p. 249-255

詳細
抄録

〔目的〕姿勢最適化トレーニングのモデルとしてファンクショナル・リーチ(FR)を取り上げ,internal focus of attention(IFA)教示に対して,パフォーマンスの知識(KP)を与えた場合の運動学習への効果を明らかにすることを目的とした.〔対象〕健常大学生23名とした.〔方法〕プレテストにてFR距離および重心位置を測定した後,被験者をIFA群とコントロール群に割り付けた.その後,5日間連続でFR動作の練習期間を設け,IFA群にのみIFA教示とKPを与えた.練習期間終了の翌日と1週間後における保持テストの測定値を群間比較した.〔結果〕IFA群は練習期間の経過に伴い,練習日内の前半に最大のパフォーマンスを示す傾向がみられた.〔結語〕KPを組み合せたIFA教示はパフォーマンスの即時的な発揮を促す可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
次の記事
feedback
Top