抄録
〔目的〕イメージする等尺性収縮による母指対立運動の収縮強度の違いによる脊髄神経機能の興奮性変化をF波を用いて検討した.〔対象〕平均年齢24.7±7.27歳の健常者25名とした.〔方法〕F波測定を安静時,ピンチメータを軽く把持しながら最大収縮の10%または50%収縮強度での母指対立運動をイメージした状態(10%運動イメージ試行,50%運動イメージ試行),運動イメージ直後,5分後,10分後および15分後の各時点で,この順に行った.〔結果〕F波出現頻度,振幅F/M比は,10%・50%運動イメージ試行共に安静試行と比較して有意に増加した.また,安静時に対する50%運動イメージの振幅F/M比の相対値が10%条件と比較して増加傾向であった.〔結語〕運動イメージの際,目的とする運動を行う筋の収縮強度を考慮する必要が考えられた.