2017 年 33 巻 4 号 p. 210-221
人が自動車で移動する目的は,生活上の必要性の高低の違いや走行距離の長短こそあれ,人が人らしく生きていくためには必要不可欠である.移動そのものが目的の場合も少なくない.ここでは,高齢者や障害者が助手席や後部座席に乗りやすくするための装備のついた,介護者が運転する自動車(福祉車両)を乗降方法別に分類し,それぞれの特徴と利用上の注意点を記述する.大別すると,被介護者が自動車のシートに乗り移り(または介護者が乗せ移し)するタイプと車いすに座ったまま乗降するタイプとに分けられる.それぞれのタイプもその方法によりさらに分類することができる.