理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ボクシング・ストレートパンチの動作分析
─三次元動作分析システムを用いて─
岩本 直也藤 大樹勝平 純司丸山 仁司満倉 靖恵
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 27 巻 3 号 p. 341-344

詳細
抄録

〔目的〕右ストレートパンチ動作における,初心者への指導ポイントを抽出するために,群間(経験・未経験)における骨盤の動きを比較した.〔対象〕競技経験者5名(27.3±4.5歳)と未経験者7名(22.3±1.2歳)とした.〔方法〕実験では三次元動作分析システムを用いて,パンチ動作は3回計測した.測定項目は骨盤の回旋角度と回旋角速度,および回旋時間とした.骨盤の最大回旋角度を基準とし,加速期と復元期に分割した.各期間における各測定項目の平均値を用いて,経験群と未経験群に対して有意差検定を行った.〔結果〕群間における最大回旋角度と両期間の最大角速度,および復元期の平均角速度に有意差を確認した.〔結語〕ボクシング初心者の指導では,すかさず“構え”に戻れるように指導する必要性が示唆された.

著者関連情報
© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top