理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
傾斜器機能を有する3軸加速度計を用いた身体活動時間計測における測定日数の検討
北村 菜月佐藤 拓川越 厚良坂田 俊一清川 憲孝菅原 慶勇高橋 仁美佐竹 將宏塩谷 隆信
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2012 年 27 巻 4 号 p. 433-437

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抄録

〔目的〕傾斜器機能を有する3軸加速度計を用いて姿勢・動作ごとの身体活動時間を測定するために必要な日数を検討することを目的とした.〔対象〕健常学生16名を対象とした.〔方法〕本機器を装着した対象者の姿勢・動作ごとの時間を一週間毎日測定し,曜日ごとの各姿勢・動作時間を比較するとともに,必要な測定日数を求めた.〔結果〕一日の各姿勢・動作時間は,平均で歩行141分,立位68分,坐位466分,臥位40分であった.臥位時間は,月曜日,火曜日,木曜日,金曜日に比較して日曜日で有意に長かった.歩行,立位時間では測定日数が7日間,坐位,臥位時間では6日間で有意な級内相関係数が得られた.〔結語〕本機器により姿勢・動作ごとの生活活動時間を毎日測定することで,若年健常者の身体活動時間を評価するには,歩行と立位については7日間,坐位と臥位については6日間の評価日数が必要であることが示唆された.

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© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
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