理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
報告
DPC導入が理学療法に及ぼす影響
─特にBIと退院先について─
若尾 勝福光 英彦田中 勇治徳村 拓哉星 虎男関根 義夫
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キーワード: DPC, 理学療法, BI
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2012 年 27 巻 4 号 p. 509-513

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抄録

〔目的〕Diagnosis Procedure Combination (DPC)導入前後での入院期間,理学療法開始時および終了時のBarthel Index (BI)への効果を分析すること.〔対象〕入院中に理学療法を実施した患者171名とした.〔方法〕DPC導入前後の,理学療法開始までの日数,理学療法実施日数,理学療法開始時および終了時のBIを比較した.さらにDPC導入と理学療法,それぞれの前後におけるBIの変化を,退院先別に分析した.〔結果〕DPC導入により,理学療法開始までの日数と理学療法実施日数の短縮,高いBIでの退院がみられた.また退院先四群間とそれぞれのBIで有意差を認めた.〔結語〕DPCが早期理学療法開始,入院期間短縮,高いBIでの退院につながり,さらに高いBIで理学療法を開始できれば,早い在宅復帰を見込むことができる.

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© 2012 by the Society of Physical Therapy Science
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