2013 年 28 巻 1 号 p. 45-48
〔目的〕本研究の目的は,足底接地(以下FF)の速さと後足部レベル横アーチパッド貼付による歩行時下肢筋活動変化について明確にすることである.〔対象〕健常成人28名,43脚(男性22脚,女性21脚)とした.〔方法〕Foot Switchを用いてFF早期群および遅延群に分類し,表面筋電図にて群間ならびに後足部レベル横アーチパッド貼付後の下肢筋活動変化について比較検討した.〔結果〕前脛骨筋および外側ハムストリングスはFFの速さにより有意に筋活動が変化し,長腓骨筋活動と内側ハムストリングスではパッド貼付により筋活動が有意に変化した.〔結語〕FFの速さと後足部レベル横アーチパッドの高さにより,下肢筋活動は変化することが示唆された.