理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
呼吸介助手技中の局所肺換気について
―dMRIを用いた二次元画像解析の有用性―
田上 未来居村 茂幸冨田 和秀門間 正彦大瀬 寛高間瀬 教史
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2013 年 28 巻 3 号 p. 351-356

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抄録
〔目的〕我々は,呼吸介助時の肺をdMRIを用いて撮像し,介助を加えた局所肺の変化が換気量増大につながることを明らかにした.本研究では,二次元画像解析から三次元である肺の変化が解析可能かを検討する.〔対象〕心肺機能障害のない健常な男女7名.〔方法〕呼気流量計で肺気量位を確認しながら,二次元画像は動的に,三次元画像は息止め下で,各々,安静呼吸時と右側肺呼吸介助時の胸部MRI撮像を行った.取得した画像から各肺気量位および1回換気量に相当する肺断面積・肺容積を算出し比較した.〔結果〕二次元画像解析と三次元画像解析の間に強い相関を認めた.〔結語〕二次元画像解析は,三次元である肺形状変化の解析法として有用である.
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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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