2013 年 28 巻 3 号 p. 399-402
〔目的〕乗馬シミュレータに騎乗時の体幹運動の特徴を明らかにし,運動機能に及ぼす影響について検討した.〔対象〕健常な男女30名とした.〔方法〕三次元動作解析装置を用いて,乗馬シミュレータに騎乗時の上部体幹および骨盤の角度変化を計測した.〔結果〕上部体幹および骨盤の各方向への運動は,乗馬シミュレータの動きに相反する傾向を示した.また,上部体幹は常に前傾位を示すとともに,左右への傾斜角が大きかった.〔結語〕乗馬シミュレータの揺れは体幹に作用し,姿勢制御や体幹機能の向上に影響を及ぼす可能性が示唆された.