理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
関節運動分類から見たPNFの短期的持続効果
─特殊技術を用いた反復運動からの検討─
加藤 勝行丸山 仁司
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2013 年 28 巻 6 号 p. 715-718

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抄録

〔目的〕固有受容性神経筋促通技手技の中の2種のストレッチ技術を用いる特殊技術(手技)による短期的持続効果を検討した. 〔対象〕健常成人(男子20名)とした.〔方法〕特殊技術の中から連続運動の交互性の関節運動(反復運動)に類した2つの技術を用いた.PNF実施前後で肘の屈曲運動の反応時間(RT)を時系列的に測定し,その持続効果を検討した.〔結果〕リピーテッドストレッチ群において,実施前と比較して実施直後から20分後までRTを短縮する効果が認められた.スローリバーサル群において,実施前と比較して実施直後のみ有意差が認められた.〔結語〕反復運動群では20分間の持続的RTの短縮が得られたことから,臨床応用での理学療法技術における介入への応用が可能である.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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