理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
臨床実習学生の「好感がもてる行動」に関する意識調査
─臨床実習指導者へのアンケート調査から─
岩瀬 弘明村田 伸廣瀨 智理下平 佳代渡邉 俊行舩田 雅之原 由香利窓場 勝之
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2013 年 28 巻 6 号 p. 709-713

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抄録

〔目的〕臨床実習指導者からみた学生の「好感がもてる行動」を明らかにすることを目的とした.〔方法〕第1次調査では,臨床実習指導者を対象に自由記述式のアンケート調査を行い,学生に求められている148項目の行動を明らかにした.第2次調査では,1次調査で得られた好感がもてる行動の重要度を明らかにした.〔結果〕臨床実習指導者からみた学生の好感がもてる行動は「患者にはっきりと挨拶ができる」など,患者に対する態度に関する項目が上位を占めていた.一方,下位項目は学生の知識や身だしなみ,デイリーノートに関する項目であった.〔結語〕臨床実習指導者は,患者に対する挨拶や態度を重要視しているが,学生の知識や身だしなみ,デイリーノートの記載量は重要視していないことが示唆された.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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