抄録
〔目的〕片麻痺者の立ち上がり動作中の麻痺側足圧中心点(center of pressure, COP)の前方移動量と,麻痺側荷重率および足関節底屈筋群の痙縮の程度との関係を明らかにすることである.〔対象〕脳血管障害による片麻痺者14名とした.〔方法〕椅子からの立ち上がり時の足圧分布を計測し,離殿直後の麻痺側COP前方移動距離,麻痺側荷重率を算出した.また痙縮をmodefied Ashworth scale (MAS)にて評価した.〔結果〕麻痺側COP前方移動距離と,麻痺側荷重率(rs=-0.60)およびMAS(rs=0.65)との間に有意な相関が認められた.〔結語〕麻痺側のCOPは,足関節底屈筋群の痙縮により前方へ移動し,麻痺側下肢への荷重を阻害する.