2014 年 29 巻 4 号 p. 521-525
〔目的〕回復期リハビリテーション(以下,リハビリ)病棟入院患者の入院初期のリハビリへの参加意欲をPittsburgh rehabilitation participation scale(以下,PRPS)を用いて評価し,これと入院時の運動FIMとの関連性を検討することとした.〔対象〕回復期リハビリ病棟5施設の236名(平均年齢;77.7±12.4歳)を対象とした.〔方法〕入院時の運動FIMに対する入院初期のPRPSの関連性を,基本特性を考慮したうえで重回帰分析により評価した.〔結果〕入院時の運動FIMに対する,年齢および,入院時の認知FIM,入院初期のPRPSの有意な効果が検出された.〔結語〕回復期リハビリ病棟入院患者において,入院初期のリハビリへの参加意欲と,入院時の運動FIMは関連する.