理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
脳卒中片麻痺患者における全身振動(Whole Body Vibration)トレーニングが下肢関節可動域に与える即時効果
糸谷 圭介糸谷 素子加藤 順一安藤 啓司
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2014 年 29 巻 4 号 p. 533-537

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抄録

〔目的〕本研究はwhole-body vibration (WBV)トレーニングが脳卒中片麻痺患者の身体機能および能力に与える即時効果を検討した.〔対象と方法〕当院に入院中の脳卒中患者30名を対象とした.WBV群と非WBV群の2群に分類した.WBVによる刺激(周波数25 Hz,2分間)を実施し, 実施前後に関節可動域(ROM),10 m歩行時間,timed up and go test(TUG),立位バランスを評価した.〔結果〕WBV群は非WBV群と比較して,ROMが有意に改善した.〔結語〕脳卒中片麻痺患者におけるWBVを用いたトレーニングは, 実施直後にROMの改善によるストレッチ効果があると期待される.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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