理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
リュックサック使用が立位姿勢の運動学・運動力学的変化に及ぼす影響
─若年者と高齢者を対象として─
直井 俊祐勝平 純司丸山 仁司
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2014 年 29 巻 4 号 p. 539-542

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抄録

〔目的〕リュックサックの有無および重量の違いが立位姿勢に及ぼす影響を運動学・運動力学的に明らかにすることとした.〔対象〕健常若年群16名と健常高齢群8名とした.〔方法〕三次元動作解析装置と床反力計を用いて立位姿勢の計測を行い,リュックサック重量の増減に対する変化を群間ごとに比較した.〔結果〕リュックサックの重量増加に伴い,骨盤前傾角度と腰部屈曲モーメントが両群とも有意に増加した.股関節屈曲モーメントは若年群で有意に増加し,高齢群で有意でないものの増加傾向を示した.〔結語〕リュックサックの重量増加により腰背部の負担が軽減される現象は若年者と高齢者で共にみられた.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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