理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
筋収縮形態と視覚フィードバック提示方法の違いが最大筋力発揮に及ぼす影響
芥川 知彰榎 勇人室伏 祐介田中 克宜小田 翔太細田 里南永野 靖典石田 健司谷 俊一
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2014 年 29 巻 4 号 p. 573-576

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抄録

〔目的〕筋収縮形態別に最大筋力の発揮に有効な視覚フィードバック(VF)提示方法を検討することである.〔対象〕健常成人14名とした.〔方法〕数値およびグラフの提示による2つのVF条件下で,等尺性および等速性膝伸展筋力を測定し,VFなしで測定した筋力からの変化率で比較した.次いで,変化率と自覚的な筋力発揮のしやすさとの関連性も分析した.〔結果〕等尺性運動ではグラフによるVFの効果が大きかったが,等速性運動では両VFの間に有意差がなかった.筋力を発揮しやすいVFと筋力変化率の間には関連性がみられなかった.〔結語〕等尺性収縮による最大筋力測定には,グラフによるVFが効果的であることが示唆された.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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