抄録
〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーターを用いた等尺性股関節伸展筋力の新たな徒手固定法の,検者内および検者間信頼性を検証することとした.〔対象〕被験者は健常成人男女各10名とし,検者は男女各1名とした.〔方法〕新たな徒手固定法は,検者のHHDを持った側の肘を治療台につくこととした.2名の検者と2つの固定方法(徒手とベルト)の組み合わせから無作為に選択して,測定を行った.検者内および検者間信頼性を検証するために級内相関係数を求めた.〔結果〕2つの固定方法の検者内および検者間信頼性は良好な値となった.〔結語〕等尺性股関節伸展筋力の新たな徒手固定法は,検者や被験者の性別に依らず高い信頼性が得られた.