2015 年 30 巻 2 号 p. 257-260
〔目的〕本研究の目的は3mジグザグ歩行テストと運動機能の関係について検討すること.〔対象〕対象は地域に在住する高齢者50名.〔方法〕3mジグザグ歩行テストと運動機能との関係を検討するために3mジグザグ歩行テスト,Time UP & GO Test,Functional Reach Test,座位足開閉テスト,5m全力歩行,立位つま先立ち回数を測定した.〔結果〕3mジグザグ歩行テストは,全ての運動機能と有意な相関を示した.また,重回帰分析の結果,3mジグザグ歩行テストの測定値に影響を及ぼす運動機能として5m全力歩行が選択された.〔結語〕3mジグザグ歩行テストは,歩行能力との関係が深いと考えられた. 転倒リスクの評価は,いくつかの評価を組み合わせて行う必要があると考えた.