理学療法科学
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端座位での片側支持における姿勢保持とTrunk Righting Testとの関係
木下 和昭橋本 雅至米田 勇貴中 雄太北西 秀行大八木 博貴星野 祐一柴沼 均
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2015 年 30 巻 2 号 p. 329-332

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抄録

〔目的〕本研究は体幹機能を評価するために考案されたTrunk Righting Test(以下,TRT)の姿勢を重心動揺から検討した.〔対象〕対象は変形性関節症(股,膝)患者29名とした.〔方法〕測定はTRTと片側坐骨支持になる端座位の重心動揺の総軌跡長,外周面積,単位面積軌跡長,左右と前後方向の平均移動速度とした.TRTと各検査項目との関係を検討し,また各個人のTRTの結果の小さい側方(以下,劣位側)と大きい側方(以下,優位側)にて比較した.〔結果〕優位側は劣位側より外周面積が有意に小さく,単位面積軌跡長が有意に大きかった.〔結語〕TRTの優位側は劣位側より小さな重心移動範囲で,安定した姿勢保持をしていたと考えられた.

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© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
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