抄録
〔目的〕大腿骨近位部骨折者のADL評価と再転倒リスク評価としてのtimed up and go(TUG)テストの有用性を検証した.〔対象〕当院回復期リハビリテーション病棟から自宅退院する大腿骨近位部骨折者40名とした.〔方法〕退院前に TUGテストとfunctional independence measure(FIM)を行い,両者の関連性を分析するとともに退院後3ヵ月間の再転倒の有無を調査した.〔結果〕TUG遂行時間とFIM得点に有意な相関が認められた.再転倒者は7名で,その中にはFIM高得点者も存在したが,TUG遂行時間20秒以下の条件を加えると再転倒者は0名であった.〔結論〕大腿骨近位部骨折者の退院時のADLおよび再転倒リスクを評価する上で,TUGテストは有用といえる.