抄録
〔目的〕模擬除雪反復動作での投擲高さの違いによる筋疲労の変化を検討すること.〔対象と方法〕健常男性8名の僧帽筋上部線維・腰部脊柱起立筋・大腿直筋を導出筋とした.ショベル上の重錘を,身長比50%,75%,100%の高さに設定したバーを超えるよう10分間反復して投擲させ,平均パワー周波数(mean power frequency;以下,MPF)を算出した.〔結果〕全ての高さで両側の大腿直筋のみにMPF低下がみられた.大腿直筋のMPF低下と同時期かその直後に非投擲側腰部脊柱起立筋の休止期での筋活動量増加が出現した.〔結語〕大腿直筋の疲労が腰部脊柱起立筋の筋活動増加を招き,腰痛を引き起こす可能性が示唆され,除雪動作では定期的な休息をとる必要性が考えられた.