理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
脳血管障害患者の姿勢調節機構
─近赤外分光法を用いた健常成人との比較─
今岡 信介松原 悦郎
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2015 年 30 巻 6 号 p. 981-985

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抄録

〔目的〕NIRSを使用し脳血管障害患者における,姿勢調節に伴う脳血流動態を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は脳血管障害患者20名と健常成人20名とし片脚立位時の脳血流動態をNIRSにて測定し,OXYHB濃度変化を分析した.〔結果〕脳血管障害患者は,背側前頭前野の活性化が乏しく,一次感覚運動野周辺領域においても,健常者が一定量の活性化で推移するのに対して,急激な増減を示す傾向がみられた.〔結論〕脳血管障害患者の姿勢調節の評価にNIRSを活用することは有効であり,バランス障害の抽出やリハビリテーション介入における予後予測の一助となる可能性がある.

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© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
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