抄録
〔目的〕単回のWBVトレーニングが各疾患の歩行能力に与える影響を検討することを目的とした.〔対象〕デイケアに通所しているPD, CVA, MD利用者,それぞれ各10名を対象とした.〔方法〕各疾患群に対して50Hz,1分間のWBVトレーニングを行い,トレーニング前後で10m歩行の計測を行った.得られたデータから歩行速度,歩幅,歩行率を算出した.〔結果〕PD群,CVA群はMD群と比較し,WBVトレーニング前後の差で,有意に歩行速度が増加した.またPD群,CVA群では異なる歩行改善効果を示した.〔結語〕各疾患に対するWBVトレーニングの歩行改善にもたらす効果が異なることが示唆された.