抄録
〔目的〕前期および後期高齢者の運動機能について検討することとした.〔対象〕地域に在住する高齢者30名とした.〔方法〕前方最大1歩幅,側方最大横幅,つまさき立ち,座位での足底背屈テスト,座位足開閉テスト,3mジグザグ歩行テスト測定を行った.〔結果〕前方最大1歩幅,側方最大横幅,つまさき立ちにおいて前期および後期高齢者において差が認められ,座位での足底背屈テスト,座位足開閉テスト,3mジグザグ歩行テストで認められなかった.〔結語〕前期および後期高齢者で差が認められなかったことから座位での足底背屈テスト,座位足開閉テスト,3mジグザグ歩行テストは年齢による影響を受けることの少ない指標であると考える.