理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
競泳ストリームライン姿勢での上肢挙上角度と脊柱アライメントの関係
─大学競泳選手と一般大学生での比較─
鈴木 雄太浦辺 幸夫前田 慶明笹代 純平森田 美穂
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2016 年 31 巻 2 号 p. 209-212

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抄録

〔目的〕競泳選手と非競泳選手の上肢挙上時の脊柱アライメントの変化の違いを探るため,立位とストリームライン(以下,SL)での脊柱アライメントを比較した.〔対象〕競泳群26名,非競泳群20名とした.〔方法〕Spinal Mouse®を用いて立位とSL立位の胸椎,腰椎および骨盤のアライメントの変化量,SL立位での上肢挙上角度を測定した.〔結果〕競泳群では上肢挙上角度が大きな対象ほど,胸椎の後弯,腰椎の前弯,骨盤の前傾が小さかった.非競泳群では,いずれの変化量も上肢挙上角度と有意な相関は認められなかった.〔結語〕上肢挙上角度が大きい競泳選手は胸椎の伸展運動によって腰椎前弯と骨盤前傾を小さくすることが可能であることが示された.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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