抄録
〔目的〕日本の中悪性度成人非ホジキンリンパ腫(NHL)サバイバーの身体活動量(PA)と健康関連QOL(HRQOL)との関連性を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕都内1大学病院通院中のNHL患者(診断後6ヵ月-8年の者)100名(年齢中央値65.0歳)とした.自己記入式質問紙法により得られるPAとHRQOLの関連を重回帰分析にて解析した.〔結果〕PAは多いほど身体面のHRQOLも有意に高くなるが,精神面のHRQOLに対する寄与は示されなかった.〔結語〕身体活動の取組みのHRQOL促進に対する有用性が示唆される.