理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
無償の画像解析ソフトウェアを用いた運動解析の実用性
山中 悠紀水野 智仁石川 成美笹倉 祐太山本 亜衣石井 禎基
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2016 年 31 巻 4 号 p. 571-574

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抄録

〔目的〕無償のソフトウェア(フリーウェア)による動作解析の実用性を検討すること.〔対象と方法〕大学生11名(男性5名,女性6名)にデジタルビデオカメラで矢状面から撮影した立ち上がり動画を画像上のマーキング箇所の座標値が取得できるフリーウェアで解析させ,作業時間と自覚的疲労度を評価するとともに,算出した股,膝,足関節角度と2次元動画解析ソフトウェアで求めた角度との差を分析した.〔結果〕115枚の画像解析に要した平均時間は約20分,自覚的疲労度はVASで30.0 mm程度であった.2種類の解析方法で算出した角度の最大値の差は股関節屈曲で0.12±0.25°,膝関節屈曲で0.14±0.30°,足関節背屈で1.02±0.38°であった.〔結語〕フリーウェアによる動作解析法は実用的である.

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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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