2016 年 31 巻 5 号 p. 711-714
〔目的〕Robotics Knee Orthosis(RKO)での練習の効果をABA型シングルケーススタディーにて検討した.〔対象と方法〕回復期の脳血管障害片麻痺患者5名を対象とし,通常練習期をA期,介入期をB期としたABA期にて,各期10日間の計30日間実施した.評価項目は10 m歩行時間(各期で5回,計15回評価),バランス能力,重複歩距離,歩幅・片脚支持期の所要時間の左右比(A1期前・後・B期後・A2期後の計4回評価)とした.〔結果〕A期に比べ,B期において各評価項目での向上がみられた.〔結語〕RKOを使用した練習において,効果がある可能性が示唆された.