抄録
〔目的〕把持力調整能力評価の基礎研究として,測定機器の測定誤差の程度を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕健常者27名を対象に,測定機器iWakkaを用いて得られた,把持力調整能力の2回の測定値に対し,Bland-Altman分析を実施した.〔結果〕Bland-Altman分析により,加算誤差と比例誤差は認められず,MDC95は利き手で1.2 g,非利き手で2.1 gであった.〔結語〕得られた測定誤差の程度より,iWakkaを用いた測定法による介入効果の分析が可能になると見込まれる.