理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
介護老人保健施設入所者における時間帯別にみた転倒の個人要因
佐藤 勢早川 岳人神田 秀幸熊谷 智広各務 竹康辻 雅善日高 友郎遠藤 翔太森 弥生福島 哲仁
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2017 年 32 巻 1 号 p. 133-137

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抄録

〔目的〕老健施設入所者の転倒状況を調査し,時間帯別に分析を行い,転倒者の個人要因の特徴を明らかにすること.〔対象と方法〕福島市の老健施設で初回転倒した94名を対象者とし,性,年齢,身長,体重,要介護度,活動分類,認知症の分類,ADL評価,握力,長谷川式スケール,10 m歩行,BPSD,転倒場所について時間帯別に比較を行った.〔結果〕転倒者は9:01~17:00で39名,17:01~1:00は32名,1:01~9:00は23名の計94名であった.1:01~9:00の転倒者は低身長,BPSDの夜間不眠,廊下での転倒が有意に多かった.〔結語〕低身長,夜間不眠,廊下通行の特徴を持つ者は深夜から早朝にかけて転倒する可能性が高いため,注意が必要である.

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