2017 年 32 巻 2 号 p. 159-163
〔目的〕足関節底屈筋レジスタンス運動前後の血行動態の変化について検討すること.〔対象と方法〕若年健常男性19名とした.座位での足関節底屈運動中の血行動態を,運動強度を変えて非侵襲心拍出量計を用いて測定した.〔結果〕80%負荷強度は,心拍数・心拍出量・末梢血管抵抗で運動前と運動中の間,および運動中と運動後に,心拍数・平均血圧・末梢血管抵抗・1回拍出量で運動前と運動後の間に有意な変化を示した.〔結語〕レジスタンス運動では,運動前後の末梢血管抵抗や運動後の血圧,1回拍出量の変化に注目する必要があることが示唆される.